料理写真のレタッチ|おいしそうに見せる色と明るさ

料理写真のレタッチを紹介する記事のアイキャッチ。湯気の立つ料理と、写真を調整しているノートパソコン

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作った料理やお店のメニューを撮ってみたら、『実物よりなんだか黄色っぽい』『暗くておいしそうに見えない』と感じたことはありませんか。せっかくの料理なので、見た目もおいしそうに残したいですよね。

結論から言うと、料理写真のレタッチは「色温度」「ツヤ」「湯気・質感」の3項目を、この順番で整えるのがコツです。特に最初の色温度を合わせるだけで、料理の印象はぐっと変わるんです。

この記事では、3項目ごとの手順表と、色と明るさを自然に整える方法をお伝えしますね。

目次

料理写真は「色温度・ツヤ・湯気と質感」の3項目で整える

先に結論

料理写真の印象は、まず色温度(写真全体の色み)で決まり、次にツヤ(光の反射)、最後に湯気や質感で仕上がります。この順に1項目ずつ整えると、やりすぎを防げます。

料理の写真は、少しの色の違いで「おいしそう」にも「冷めて見える」にもなりますよね。だからこそ、どこを整えるかを項目ごとに分けておくと迷いません。

この記事独自の手順表を作りました。上から順に進めてみてください。

順番項目よくある困りごと主な調整(Lightroomの表記)
1色温度室内の照明で黄色っぽい、窓の光で青っぽい色温度、色かぶり補正
2明るさ全体が暗い、白いお皿がグレーに見える露光量、ハイライト、シャドウ、白レベル
3ツヤソースや油の照りが目立たないハイライト、部分的な明るさ(マスク)
4色の鮮やかさ野菜の緑やトマトの赤がくすむ自然な彩度、カラーミキサー(HSL)
5湯気・質感湯気が見えない、焼き目がぼんやりテクスチャ、明瞭度、背景の明るさ
料理写真のレタッチを色温度・明るさ・ツヤ・色の鮮やかさ・湯気と質感の順に整える流れを示した図解

なぜ色温度から始めるの?

色温度とは、写真全体が暖かい色(黄色やオレンジ)寄りか、冷たい色(青)寄りかを表す目安です。全体の色みがずれたままだと、あとで鮮やかさを調整しても、料理の色が正しく出ないんです。

例えば、電球色の照明の下で撮った写真は、全体がオレンジがかって見えますよね。先に色温度を合わせてから、明るさや鮮やかさを整える方が近道です。

色温度と明るさを整える手順

ここでの結論

白いお皿やテーブルクロスなど、白いはずの物が白く見えるように色温度を合わせます。そのあと、白いお皿が明るく見えて、料理の影がつぶれない明るさに整えます。

ここからは、色温度と明るさを整える流れを見ていきます。Lightroomの表記で書いていますが、スマホのアプリでも似た名前の項目があるので、置きかえて読んでみてください。

色温度と明るさを整える流れ
  1. 白いお皿やナプキンなど、白いはずの物を写真の中で探す
  2. 色温度を少しずつ動かし、白い物が白っぽく見える所で止める
  3. 緑っぽさや赤紫っぽさが残る時は、色かぶり補正で整える
  4. 露光量で、写真全体の明るさを決める
  5. 白レベルとハイライトで、白いお皿が白く飛びすぎていないかを確かめる
  6. シャドウで、料理の影の部分が暗くつぶれていないかを整える

色温度の動かし方

Lightroomの色温度は、イエローの暖色とブルーの寒色の間で、写真の色合いを決める項目です。色かぶり補正は、グリーンとマゼンタの間で調整します。

料理は、ほんの少し暖かい色の方がおいしそうに見えることも多いですよね。白いお皿を目安に合わせたあと、好みで少しだけ暖色に寄せてみてください。ホワイトバランスの考え方はホワイトバランスと色かぶりの直し方で詳しく紹介しています。

明るさは白いお皿を目安に

料理写真では、白いお皿がグレーに見えていると全体が暗く感じます。露光量を上げて、白いお皿が明るい白に見えるくらいを目安にしてみましょう。

ただ、明るくしすぎると、お皿の縁やご飯の白い部分が白く飛んで形が消えてしまいます。明るさの整え方とヒストグラムの見方は写真の明るさとコントラストの整え方で紹介しています。

RAWで撮っておくと色温度を動かしやすい

カメラでRAWという形式で撮れる場合は、あとから色温度を、撮影の時の設定を変えるような感覚で調整できます。Lightroomの公式ヘルプでも、RAWとJPEGでは色温度の調整のしかたが違うと説明されています。

JPEGで撮った写真でも、色温度の調整はできるので安心してください。ただ、照明の色が強い室内でよく撮る方は、RAWでも記録しておくと、あとで色を合わせる時の余裕が生まれます。

よくある失敗

色温度を暖かい方に動かしすぎて、料理全体がオレンジ一色になってしまう。白いお皿まで黄色く見えていたら行きすぎのサインです。少し戻して、お皿の白さを確かめてみましょう。

ツヤと色の鮮やかさを引き出す

ここでの結論

ツヤは、ソースや油に当たった光の反射です。料理の部分だけ少し明るさを足し、色の鮮やかさは自然な彩度から試すと、くどくならずにおいしそうに見えます。

『もっとツヤツヤに見せたい』と思う方も多いはずです。実は、ツヤは料理全体を明るくするより、光が当たっている所だけを少し持ち上げる方が出やすいんです。

ツヤは料理の部分だけを明るく

Lightroomのマスクを使うと、写真の一部だけに補正をかけられます。例えば、「被写体を選択」で料理を選んで、少しだけ明るさを足すと、背景はそのままで料理が前に出て見えます。

Photoshopなら、覆い焼きツールでソースの照りの部分を少し明るくする方法もあります。どちらも、少しずつ重ねていくのがコツです。

色は自然な彩度から試す

Lightroomの自然な彩度は、もともと鮮やかな色はそのままに、くすんだ色を中心に彩度を上げる項目です。料理全体の色を少し元気にしたい時は、彩度より先に試すと自然にまとまりやすいですよ。

野菜の緑だけ、トマトの赤だけを整えたい時は、カラーミキサーのHSLを使います。色ごとに色相・彩度・輝度を調整できるので、狙った色だけを変えられます。使い方はHSL・色相彩度の使い方で紹介しています。

整えたい色試したい調整やりすぎのサイン
野菜の緑グリーンの彩度・輝度を少し上げる蛍光色のような緑になる
トマトや肉の赤レッドの彩度を少し上げる色がべったりして形が見えない
焼き目・揚げ色オレンジの輝度を少し調整する焦げたように黒っぽくなる
ご飯・パン・お皿の白色温度と白レベルで整える黄色や青に色がつく
赤を触る時の注意

カラーミキサーで赤の彩度を下げると、写真全体の同じような赤色にも効くと公式ヘルプに書かれています。料理の赤だけを変えたつもりでも、テーブルや背景の赤まで変わっていないかを確かめてみてください。

湯気と質感で、できたての感じを出す

ここでの結論

湯気は、背景が暗いほど白く浮かび上がって見えます。焼き目や衣のサクサク感は、テクスチャや明瞭度を控えめに足すと伝わりやすくなります。

できたての料理の湯気は、写真で残すのが難しいですよね。湯気は白く薄いので、背景が明るいと溶け込んで見えなくなってしまうんです。

湯気は背景を少し暗くして見せる

湯気が写っている写真なら、背景だけを少し暗くすると、湯気が浮かび上がって見えやすくなります。Lightroomのマスクの「背景を選択」や、線形グラデーションで背景側だけを落とす方法があります。

撮る時に、湯気の後ろに暗い物が来るように置くだけでも、ずいぶん見えやすくなりますよ。

質感はテクスチャと明瞭度で控えめに

Lightroomのテクスチャは、細かいディテールを強めたり、なめらかにしたりする項目で、色や明るさは変えません。焼き目や衣の細かい凹凸を少し見せたい時に試してみてください。

明瞭度は、部分的なコントラストを上げて奥行きを強める項目です。強くかけるとざらついた写真になりやすいので、料理の部分だけに控えめに使うのがおすすめです。

料理写真のレタッチで、色温度や彩度を上げすぎた時に出るやりすぎのサインを並べた図解
仕上げた後の確かめ方
  • 白いお皿が、黄色や青に色づいていないか
  • 料理の色が、実物と比べて離れすぎていないか
  • 白い部分が白く飛んで、形が消えていないか
  • 野菜の緑が蛍光色のようになっていないか
  • スマホの画面でも、おいしそうに見えるか

お店のメニューや商品として載せる写真では、実物とかけ離れた色や大きさに見せないことも大切です。商品写真で直してよい範囲の考え方は商品画像のレタッチでも紹介しています。

よくある相談:料理写真のレタッチ

Yahoo!知恵袋にも、料理写真の撮り方やレタッチについての相談が寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選んで、要点をまとめて答えますね。

相談1:お手本の料理写真のように、室内で撮ってみたい

室内で料理を撮って、お手本の写真のような雰囲気にしたいけれど、どうすればいいか分からない、という相談です。

お手本の写真を、「色温度」「明るさ」「ツヤ」「背景」の項目に分けて見比べてみてください。どこが自分の写真と違うのかが分かると、触る項目が決まります。

室内の写真は、照明の色が混ざって色がずれやすいんです。窓からの光だけで撮るなど、光をそろえてみるのも1つの方法ですよ。

相談2:サラダの野菜の色を、鮮やかに見せたい

野菜サラダなどの色が鮮やかな料理写真のように、自分の写真もきれいな色にしたい、という相談です。

まずは色温度を合わせて、白いお皿が白く見えるようにしてみてください。全体の色みがずれていると、野菜の緑も濁って見えるんです。

そのあと、自然な彩度を少し上げるか、カラーミキサーでグリーンだけを整えます。上げすぎると作り物のような緑になるので、実物と見比べながら止めておきましょう。

相談3:料理の周りの背景を、ぼかしたい

撮った料理写真の、料理の周りだけをぼかせるソフトはないか、という相談です。

Windowsのフォトには、背景を自動で選んで、ぼかしや削除ができる機能があります。スマホの標準アプリや、Lightroomのマスクで背景だけを補正する方法もあります。

ただ、後からのぼかしは、料理の縁が不自然に見えることもあります。縁がにじんでいないか、拡大して確かめてみてください。

料理写真をもっと上手に撮って仕上げたい時は

料理写真は、撮り方とレタッチの両方で印象が大きく変わります。『カメラの使い方から写真の加工まで、まとめて学んでみたい』と感じる方もいるかもしれませんね。

本や動画での独学も、十分に力がつく方法です。誰かに教わりながら進めたい時は、オンラインスクールの無料体験レッスンで、学び方が自分に合うかを確かめてみるのも1つの方法です。

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よくある質問

料理写真のレタッチは、スマホだけでもできますか?

できます。スマホの標準の写真アプリにも、明るさや色温度、彩度などを調整する項目があります。項目の名前はアプリによって違うので、使っているアプリの公式ヘルプで確かめてみてください。

料理がおいしそうに見える色温度はありますか?

決まった値はありません。白いお皿が白く見える所を目安に合わせ、そこから好みで少しだけ暖かい色に寄せてみてください。

お店のメニュー写真は、どこまで整えていいですか?

明るさや色を実物に近づける補正は問題になりにくいです。一方、量や大きさ、具材を実物と違うように見せるのは、お客さんをがっかりさせてしまうので避けましょう。

料理の写真が暗くなってしまうのはなぜですか?

室内の照明が弱かったり、白いお皿や白いテーブルにカメラが合わせて暗めに写したりすることがあります。露光量で全体を明るくしてから、白い部分が飛んでいないかを確かめてみてください。

彩度を上げると、料理が不自然になります。

写真全体の彩度を上げると、背景やお皿まで色が強くなります。自然な彩度から試すか、カラーミキサーで気になる色だけを整えてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 料理写真は「色温度」「ツヤ」「湯気・質感」の順に整える
  • 色温度は、白いお皿が白く見える所を目安に合わせる
  • ツヤは、料理の部分だけを少し明るくすると出やすい
  • 色の鮮やかさは自然な彩度から、特定の色はHSLで整える
  • 湯気は背景を少し暗くすると見えやすくなる
  • お店や商品の写真では、実物とかけ離れた見せ方をしない
レタッチガイド

レタッチガイド 編集部

写真のレタッチ(明るさ・色の補正、肌や不要物の修正、RAW現像)のやり方と、Photoshop・Lightroomなどのソフトの選び方、レタッチの学び方を、初めての人にも分かるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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