レタッチの依頼方法|会社・個人への頼み方と費用の決まり方

レタッチの依頼方法を紹介する記事のアイキャッチ。並べた写真と、依頼のやり取りをしているノートパソコンの手元

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商品写真や記念写真を、プロにきれいに整えてもらいたい。でも『レタッチ会社に頼むのと、個人に頼むのは何が違うの?』『費用はどう決まるの?』と迷っていませんか。初めて頼む時は、何を伝えればいいのかも分かりにくいですよね。

結論から言うと、レタッチの依頼先は「レタッチ会社」「写真館・撮影したカメラマン」「個人のレタッチャー」の3つに分けて考えると選びやすくなります。そして、費用も仕上がりも、依頼する前に伝える内容でほとんど決まるんです。

この記事では、3つの依頼先の違いと、費用が変わる要素、依頼前のチェック表をお伝えしますね。

目次

レタッチの依頼先は3つ:会社・写真館やカメラマン・個人

先に結論

枚数が多い・仕事で使う写真ならレタッチ会社、撮影した写真を同じ人に仕上げてほしいなら写真館やカメラマン、1枚から気軽に相談したいなら個人のレタッチャー、という分け方が目安です。どれが上ということはなく、写真の使い道と枚数で選びます。

レタッチとは、撮った写真の明るさや色を整えたり、写り込んだ不要な物を消したりする作業のことです。言葉の意味や現像との違いは、レタッチとはで詳しく紹介しています。

依頼先によって、得意な写真や頼み方が少しずつ違います。この記事独自の表で、3つの依頼先を並べてみました。

依頼先向いている写真頼み方の特徴確かめておきたいこと
レタッチ会社商品写真・広告の写真・まとまった枚数窓口に相談し、見積もりをもらって進める対応している写真の種類と、修正の回数
写真館・撮影したカメラマン自分が撮ってもらった記念写真やポートレート撮影のプランやオプションとして頼むレタッチがプランに含まれるか、どこまで直すか
個人のレタッチャー1枚から数枚の写真、手持ちの写真の補正スキルを売り買いするサービスやSNSなどで直接相談する作品の見本と、やり取りの方法
レタッチの依頼先をレタッチ会社・写真館やカメラマン・個人のレタッチャーの3つに分け、向いている写真と確かめることを並べた図解

レタッチ会社に頼むのが向いている場面

レタッチ会社は、レタッチを仕事として受けている会社のことです。お店の商品写真をまとめて整えたい、広告に使う写真を仕上げたい、という場面で頼まれることが多いですよね。

会社によって、商品写真が得意、人物写真が得意など、扱う写真が違います。依頼する前に、公式サイトで扱っている写真の種類や、作品の見本を見ておくと安心です。

写真館や撮影したカメラマンに頼むのが向いている場面

写真館や出張撮影で撮ってもらった写真なら、撮った人にそのまま仕上げまで頼むのが自然です。撮影の意図を知っている人が整えるので、話が通じやすいんです。

カメラマンのレタッチは、撮影プランに含まれていることもあれば、オプションになっていることもあります。どこまで直してもらえるかは、写真館のレタッチで詳しく紹介しています。

個人のレタッチャーに頼むのが向いている場面

手持ちの写真を1枚だけ整えてほしい、という時は、個人のレタッチャーに相談する方法もあります。スキルを売り買いするサービスやSNSで、作品を見て相手を選べるのが特徴です。

個人に頼む時は、作品の見本が自分の写真に近い種類かを見ておくのが大事なところです。レタッチャーという仕事そのものについては、レタッチャーとはで紹介しています。

レタッチの費用はどう決まる?料金が変わる要素

ここでの結論

レタッチの費用は、写真の枚数、作業の難しさ、納期、修正の回数、データの渡し方などで変わります。決まった相場で考えるより、条件を伝えて見積もりをもらい、何が含まれているかを比べるのが近道です。

『結局いくらかかるの?』というのが、いちばん気になるところですよね。ただ、レタッチの料金は依頼先や写真の内容でかなり違うので、この記事では金額ではなく、費用が変わる理由をお伝えします。

料金は、依頼先の公式サイトや見積もりで確かめてみてください。そのうえで、次の表の要素を見ていくと、見積もりの中身が分かりやすくなります。

費用が変わる要素費用が上がりやすい場合費用をおさえやすい場合
枚数1枚ずつ違う作業が必要同じ条件の写真をまとめて頼む
作業の難しさ不要な物を消す、切り抜く、合成する明るさと色を整えるだけ
納期急ぎで仕上げてほしい日数に余裕がある
修正の回数やり直しを何度も頼む最初に完成のイメージを細かく伝える
データの渡し方大きな印刷用、複数の形式で欲しい使う用途に合わせた形式1つ

作業の難しさで費用が変わる理由

同じ1枚でも、明るさと色を整えるだけの作業と、写り込んだ人を消して背景を作り直す作業では、かかる手間がまるで違います。例えば、髪の毛の境目がある写真を切り抜く作業は、時間がかかりやすいんです。

『ちょっと直すだけだから』と思っていても、頼む内容が増えると費用も変わります。何をどこまで直してほしいかを、最初にはっきりさせておきましょう。

「安い」で選ぶ前に確かめたいこと

できるだけ安いところに頼みたい、という気持ちは自然なことです。ただ、見積もりを比べる時は、料金の数字だけでなく、何が含まれているかを並べて見てみてください。

見積もりで確かめたいこと
  • 何枚分の料金か、1枚ずつの料金か
  • どこまでの作業が含まれているか
  • 修正を頼める回数と、追加の時の扱い
  • 仕上がりのデータの形式と大きさ
  • 納期と、急ぎの時の扱い

例えば、修正の回数が含まれていないと、気になる所を直してもらうたびに追加の費用がかかることもあります。最初の見積もりが低く見えても、結果的に予定より高くなる場合があるんです。

よくある失敗

条件を伝えずに見積もりを頼み、届いた仕上がりが思っていた内容と違ってしまう。「明るくしてください」だけでは、相手によって受け取り方が変わります。次の章のチェック表を使って、伝える内容をそろえておきましょう。

依頼する前に伝える項目のチェック表

ここでの結論

依頼する時は、使い道、直してほしい所、残してほしい所、仕上がりのイメージ、データの形式、納期の6つを伝えると、行き違いが起きにくくなります。お手本の写真があれば一緒に見せるのがいちばん伝わります。

レタッチの依頼で起きる行き違いの多くは、伝える内容が足りないことから起きるんです。逆に言えば、最初に伝える内容をそろえるだけで、仕上がりはぐっと思い通りに近づきます。

この記事独自のチェック表を作りました。依頼する前に、1つずつ埋めてみてください。

伝える項目伝え方の例伝えないと起きやすいこと
使い道「ネットショップの商品ページに載せます」大きさや色の合わせ方がずれる
直してほしい所「背景の白をそろえて、ホコリを消してください」必要な所が直っていない
残してほしい所「商品の色は実物のままにしてください」実物と違う色に見えてしまう
仕上がりのイメージ「お手本の写真のような明るさにしたいです」好みと違う雰囲気になる
データの形式「Web用とプリント用の両方が欲しいです」使えない形式で届く
納期「来週の金曜日までに必要です」間に合わない

人物の写真は「直す所」と「残す所」を分けて伝える

人物の写真を頼む時は、直してほしい所と残してほしい所を分けて伝えておくと安心です。例えば、一時的なニキビ跡や服についたホコリは整えてほしい、ほくろはその人らしさとして残してほしい、といった伝え方です。

『どこまで頼んでいいのかな』と迷う時は、写っている本人と相談してから決めてみてください。家族や友人の写真なら、本人が気にしている所と気にしていない所は、本人にしか分からないんです。

商品写真は「実物どおり」をはっきり伝える

商品写真では、色や形を実物と違って見せないことが大切です。ホコリや指紋を消す、背景の白をそろえる、といった整え方なら、実物の印象を変えずにきれいに見せられます。

商品写真で直してよい範囲の考え方は、商品画像のレタッチで紹介しています。

お手本の写真を見せる時のコツ

お手本の写真を見せる時は、「この写真の明るさが好き」「この写真の背景の色に近づけたい」のように、どこを参考にしたいかを一言添えてみてください。全体をまねしてほしいのか、一部だけなのかで、作業の内容が変わります。

依頼から納品までの流れと、仕上がりに納得できない時

ここでの結論

依頼は、相談、見積もり、写真データの受け渡し、仕上がりの確認、修正、納品の順に進みます。仕上がりを確かめる時は、元の写真と見比べて、伝えた内容と違う所を具体的に伝えるのがコツです。

初めてレタッチを頼む時は、どんな順番で進むのか分からなくて不安ですよね。依頼先によって細かい所は違いますが、大まかな流れは次のとおりです。

レタッチを依頼する流れ
  1. 依頼先の公式サイトや作品を見て、相談する相手を決める
  2. チェック表の内容を伝えて、見積もりと納期を確かめる
  3. 元の写真データを渡す(できるだけ撮影したままのデータで)
  4. 仕上がりを受け取り、元の写真と見比べて確かめる
  5. 気になる所があれば、具体的に修正をお願いする
  6. 使い道に合った形式で、完成したデータを受け取る
レタッチを相談・見積もり・データの受け渡し・確認・修正・納品の順に依頼する流れを示した図解

元の写真データはできるだけ撮影したままで

スマホで加工したあとの写真や、SNSから保存した写真は、画質が落ちていることがあります。レタッチを頼む時は、できるだけ撮影したままのデータを渡すと、整えられる幅が広がるんです。

カメラでRAWという形式で撮っている場合は、そのデータを渡せるか相談してみてください。カメラメーカーの説明でも、RAWは撮影後に明るさや色を調整しやすい形式とされています。

仕上がりに納得できない時の伝え方

『思っていたのと違う…でも、どう伝えればいいんだろう』と悩む方も多いはずです。そんな時は、気持ちではなく、どこがどう違うかを具体的に伝えると、相手も直しやすくなります。

伝わりにくい言い方伝わりやすい言い方
「なんか違います」「空の色が、お手本より青すぎるように感じます」
「もっと自然にしてください」「肌の質感が少し消えているので、もう少し残してください」
「明るくしてください」「顔の影の部分だけ、少し明るくしてください」

仕上がりを確かめる時は、元の写真と並べて見るのがいちばん分かりやすいです。やりすぎかどうかの見分け方は、レタッチ前と後の比べ方で紹介しています。

著作権と契約で気をつけること

ここでの結論

人が撮った写真を別の人に直してもらう時は、撮った人の考えや契約を確かめておくと安心です。仕事として個人に依頼する事業者は、フリーランス法で取引の条件をはっきり示すことが求められています。

レタッチの依頼では、写真の権利のことも少しだけ知っておくと安心ですよね。ここでは、依頼する人が気をつけたい所を2つ紹介します。

撮ってもらった写真を、別の人に直してもらう時

文化庁の著作権テキストでは、写真は著作物の種類の1つとされています。また、著作者には、自分の著作物を意に反して改変されない「同一性保持権」という権利があると説明されています。

例えば、写真館やカメラマンに撮ってもらった写真を、別のレタッチャーに直してもらいたい、という場面がありますよね。その時は、撮影した人との契約や、写真の使い方の決まりを先に確かめておきましょう。

くわしくは写真のレタッチと著作権・肖像権で紹介しています。

仕事として個人に依頼する時のフリーランス法

会社やお店として、個人のレタッチャーに仕事を頼む場合は、フリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス法)が関わります。公正取引委員会の資料では、業務を委託した時は、取引の条件を書面やメールなどではっきり示す必要があると説明されています。

発注する事業者に求められること
  • 頼む内容や報酬、支払期日などの条件を書面やメールで示す
  • 決めた支払期日を守る
この法律の対象にならない場合
  • 消費者として、個人的な写真を頼む場合
  • 実際には雇われて働いている人と判断される場合

また、頼んだ目的の範囲を超えて写真の権利を譲ってもらう時は、その範囲をはっきり書き、対価を報酬に加える必要があるとされています。

同じ資料では、電話など口頭だけで条件を伝えるのは認められない、とも書かれています。個人的な写真を頼む場合は対象外ですが、頼む内容や料金をメッセージで残しておくと、お互いに安心です。

副業でレタッチを受ける人も知っておきたいこと

公正取引委員会の資料では、会社に勤めている人が副業で事業者から仕事を受ける場合も、この法律の対象になると説明されています。副業の始め方はレタッチの副業の始め方で紹介しています。

よくある相談:レタッチの依頼と費用

Yahoo!知恵袋にも、レタッチの依頼や料金についての相談がたくさん寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選んで、要点をまとめて答えますね。

相談1:個人でレタッチを受けているが、料金の決め方が分からない

個人でフォトレタッチの仕事を受けているけれど、相場が分からず、料金をどう決めればいいか迷っている、という相談です。

料金は、作業の難しさ、枚数、納期、修正の回数で分けて考えると決めやすくなります。例えば「明るさと色を整えるだけ」「不要な物を消す」「切り抜きや合成」のように、作業の段階ごとに分けて示す方法があります。

修正を何回まで受けるか、データをどの形式で渡すかも、最初に決めて伝えておきましょう。相手が事業者の場合は、取引の条件を書面やメールで示す決まりがあることも知っておくと安心です。

相談2:結婚式の前撮り写真、スタジオに頼むか自分で直すか

前撮りの写真にレタッチをするなら、撮影したスタジオに頼むか、別の方法にするか迷っている、という相談です。

撮影したスタジオに頼むと、撮影の意図を知っている人が仕上げるので、話が通じやすいのが良いところです。ただ、プランにレタッチが含まれているか、どこまで直してもらえるかは、スタジオによって違います。

別の人に頼みたい時や、自分で直したい時は、撮影したデータを受け取れるか、使い方の決まりがあるかを先に確かめておきましょう。どちらを選ぶ場合も、直してほしい所と残したい所を2人で話しておくと、仕上がりに納得しやすくなります。

相談3:家族写真のレタッチを頼んだが、仕上がりに納得できない

曇りの日に撮った家族写真をレタッチしてもらったけれど、思っていた仕上がりと違った、という相談です。

まずは、どこが思っていたのと違うのかを書き出してみてください。「空が白っぽいまま」「顔が暗い」のように具体的にすると、修正を頼む時に伝わりやすくなります。

曇りの日の写真は、光がやわらかい反面、晴れた日のような色にするのは難しいこともあります。どこまで変えられるかを相手に聞いてみて、修正の回数の決まりの中で調整してもらいましょう。

自分でレタッチできるようになりたい時は

何度か依頼しているうちに、『簡単な補正なら、自分でできるようになりたい』と感じる方もいるかもしれませんね。レタッチの仕事に興味が出てきた、という方もいるはずです。

ソフトの公式チュートリアルや本、動画での独学も、十分に力がつく方法です。誰かに教わりながら、Photoshopや写真の加工を体系的に学びたい時は、オンラインスクールの無料体験レッスンで、学び方が自分に合うかを確かめてみるのも1つの方法です。

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よくある質問

レタッチ会社と個人のレタッチャーは、どちらに頼むのがいいですか?

どちらが上ということはありません。枚数が多い時や仕事で使う写真なら会社、1枚から気軽に相談したい時は個人、と写真の使い道と枚数で選んでみてください。

レタッチの費用を安くおさえる方法はありますか?

同じ条件の写真をまとめて頼む、納期に余裕を持たせる、最初に完成のイメージを細かく伝えて修正を減らす、といった方法があります。料金は依頼先の公式サイトや見積もりで確かめてみてください。

スマホで撮った写真でも、レタッチを頼めますか?

頼める依頼先は多いです。ただ、加工したあとの写真やSNSから保存した写真は画質が落ちていることがあるので、できるだけ撮影したままのデータを渡しましょう。

撮影したカメラマンのレタッチと、別の人のレタッチを組み合わせてもいいですか?

できる場合もありますが、撮影した人との契約や、写真の使い方の決まりを先に確かめておくと安心です。写真には撮った人の著作権があるので、黙って手を加えると行き違いのもとになります。

仕上がったデータは、どんな形式で受け取ればいいですか?

使い道で決まります。Webに載せるならWeb用、プリントするなら印刷用の大きさが必要です。書き出しの考え方は、レタッチ後の書き出しの記事も参考にしてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 依頼先はレタッチ会社・写真館やカメラマン・個人のレタッチャーの3つ
  • 写真の使い道と枚数で選び、どれが上ということはない
  • 費用は枚数・難しさ・納期・修正の回数・データの渡し方で変わる
  • 安いかどうかは、見積もりに何が含まれているかで比べる
  • 使い道・直す所・残す所・イメージ・形式・納期の6つを伝える
  • 人が撮った写真を別の人に直してもらう時は、契約を確かめる
レタッチガイド

レタッチガイド 編集部

写真のレタッチ(明るさ・色の補正、肌や不要物の修正、RAW現像)のやり方と、Photoshop・Lightroomなどのソフトの選び方、レタッチの学び方を、初めての人にも分かるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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